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猫のキジトラとは~キジトラとサバトラの違い
猫のキジトラとは
キジトラとは全身に「濃い茶色と黒」が入った模様の猫です。
メス鳥のキジと、野生のトラ柄が混ざって見えることから「キジトラ」と呼ばれています。
キジトラは、古くから存在する個体で、先祖はリビアヤマネコと言われています。
リビアヤマネコは砂漠で生活をしていた猫で、出身地は北アフリカやアラビア半島です。
その後、人間がネズミの捕獲のために、猫の放し飼いをするようになりました。
キジトラも「リビアヤマネコ」に近い模様をしています。
日本にいつ来たのか、詳しいことは分かっていないのが現状です。
リビアヤマネコは、野生の猫のため狩りをして自力で生きていく動物です。
ですが、キジトラはイエネコの分類で、人間と生活をするのが原則です。
飼育放棄をしてもキジトラは生きていけませんので、間違えないようにしましょう。
猫のキジトラの柄
キジトラのベースカラーは濃い茶色と、黒い被毛の濃淡がある縦模様です。
額にM字模様があり、顔や胴体まで模様が入っています。
黒が多めに出る部位は、
・肉球
・しっぽの先
・目の周り(アイラインと呼ばれています)
になります。
目元と足元に模様が強く出ますが、口元だけは白いのが特徴でしょう。
鼻は茶色や黒が多く、目の周りも黒い縦模様が入っています。
目の色はゴールドです。
全身に模様が入っている猫と、白が混ざっている猫と分かれます。
日本猫で雑種の扱いとなりオス猫、メス猫同じくらいの存在数です。
猫のキジトラの種類
キジトラは日本猫保存会認定の毛色があります。
模様:マッカレル・タビー
毛色:赤茶色
模様の色:黒、黒褐色
目色;金色
が目安となります。
キジトラの中でも白が多めに入っている猫もいます。
見分けがつきにくいですが、薄い茶色であれば「茶トラ」になります。
猫のキジトラの性格
世話をしている人には懐きますが、縄張り意識や警戒心が強く鳴く回数や喧嘩も多いでしょう。
体力があるため高い場所を好み、おもちゃで遊ぶのが大好きな猫です。
周りの空気を読むことは苦手で、走り回る音も大きめと言えます。
基本的に抱かれるのが苦手のため、飼い主に反攻してくる場合もあるでしょう。
頑固な一面も見せるので、食事の場所で「待つ」スタイルをとります。
やんちゃで我慢強さがある理由としては、リビアヤマネコの野生の血が混じっているためと言われています。
心を許した人には甘える傾向が強く、飼い主に嫉妬する傾向があります。
経質な猫や避妊済みのメス猫は自立心があるため多頭飼いは考慮して下さい。
多頭飼いのバランスが難しいようであれば、初めから兄弟で引きとる方法もあります。
長毛猫のキジトラっているの?
長毛種も存在しており、通常のキジトラと同じ黒と茶色の縦模様がベースです。
長毛種のキジトラは手脚が長く体が大きめです。
フサフサな毛並みのため、大きめの猫を好む方に向いているでしょう。
本来のキジトラは「やんちゃ」ですが、長毛種特融のおっとりとした性格が混ざって飼いやすいと人気があります。
環境や生息地によって突然変異で生まれたと考えられています。
キジトラは雑種日本猫ですので、長毛種のキジトラをペットショップなどで探すのは難しいでしょう。
里親か保健所を利用して探してみましょう。
猫のキジトラとサバトラの違い
サバトラの猫はグレー模様が基本ですので、毛色によって呼び方が変わります。
全身に黒とグレーの縦模様が入っているため、サバトラと呼びます。
サバトラは洋猫の交配により生まれた猫で、日本では少ない種類です。
黒模様の部位は
・しっぽの先端
・お腹部分
・肉球
が目安となります。
キジトラと同じく白の模様が入っているサバトラも存在します。
魚のサバの模様に似ているため日本では「サバトラ」と呼ばれています。