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犬の生理について
犬の生理の期間と周期
犬の生理(ヒート)は「発情前期」「発情期」「発情後期」と三つの期間の事を言います。
発情前期が約十日。
発情期が約十日。
発情後期が約二ヵ月あり、その後約四ヶ月の無発情期がきます。
このサイクルを繰り返していきます。
生理は年二回訪れますが、大型犬では年に一回しか生理が来ない犬もいたりと回数は個体差によります。
犬はいつまで生理があるのか
犬の卵巣機能は生涯働き続ける為、人間と違い閉経というものがありません。
高齢になると生理と生理の周期が長くなったり、出血の量が落ち着いてきたりしますが、避妊手術をしない限り生涯生理が無くなるという事はありません。
なので高齢になっても生理の症状に苦しむ犬もいるので、繁殖を考えてない場合には獣医と相談し避妊するのもいいでしょう。
犬の生理がこない
犬の生理は平均生後6ヵ月から10ヵ月で来るといわれていますが、個体差があり、生後一年を過ぎてからはじまる子もいます。
なので一歳が過ぎるまでは様子を見ても良いのかもしれません。
また、生理による出血が少ない場合、自分で舐めとって綺麗にする犬もいる為、生理に気が付かない飼い主もいるでしょう。
しかし出血もなく、犬が陰部を気にするなどの生理の症状が全く無い場合には一度獣医に相談してみてもいいかもしれません。
犬の生理前の症状
犬の生理は人間の生理と仕組みが異なります。
人間は受精卵が着床しなかった時に、不要となった子宮内膜が排出される時を生理と言いますが、犬はまず発情前期に出血があり、その後の発情期が排卵と雄を許容する期間になるのです。
なので生理前といっても、排卵が先にあり症状がでる人間とは異なってきます。
生理初期に当たる発情前期の症状では、出血や陰部の膨らみが見られます。
この時期はまだ雄を許容する期間ではありませんが、すでに尿にフェロモンが含まれる為、散歩などで雄が近寄ってくるので注意が必要です。
犬の生理中の症状
排卵が始まり、雄を許容する時期を発情期と言います。
この時期には出血も少なくなります。
発情期に入ると二、三日で排卵が起こり、その後五日間が妊娠可能な時期になります。
この時期になると、普段は威嚇をする雌犬でも雄に対して寛容になる為、望まない妊娠を避ける為には、この期間は散歩など雄と接触のある環境は避けた方が無難でしょう。
犬に生理痛があるのか
犬の生理痛は基本的にありません。
生理痛があるのは動物の中で人間だけと言われているので犬にもありませんが、痛みを伴う症状がないだけであって、食欲不振や倦怠感などの症状が出る雌犬もいます。
なのでこのような症状が見られた場合には無理に散歩に連れて行くなど、犬に負担をかける事は控えてあげましょう。
犬の生理中のシャンプーや散歩
・散歩
生理期間中は尿にフェロモンが混ざったり、独特な臭いがする為、散歩に行くと他の犬が刺激され寄ってくる事があります。
その結果喧嘩になってしまったり、交配し望まない妊娠に繋がる場合もあります。
すぐ二匹を引き離せば済むと考える人もいるかも入れませんが、雄犬は交配中に陰部にロックをかける為、無理やり引き離すと大けがになる可能性もあるので人間には引き離す事は難しくなります。
散歩を控えるか、あまり他の犬が通らないコースに替える等、飼い主が気を付けなければなりません
・シャンプー
生理中はシャンプーを控える事は特に必要ありません。
逆に生理中は免疫力が弱くなっている為、不潔にしていると雑菌が繁殖しやすくなっているので、清潔に保つようにしてあげましょう。
ただ生理中は倦怠感等も出る犬がいる為、しんどそうにしている時はシャンプーを控えるか、お湯などで湿らせたタオルで拭くぐらいにして、犬に負担をかけないようにしてあげましょう。