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犬の夜泣き
急に犬が夜泣きしだした。
犬が夜泣きを始めるきっかけは、物音に対して警戒して吠える、体調不良を訴えている、飼い主さんを近くに呼びたいなど様々なケースが考えられます。
また、夜泣きは習慣化させないことが大切になります。
毎晩夜泣きをする癖がつくと、家族のストレスになるだけでなく近所迷惑にもなりかねません。
夜泣きが始まったら、早めに対処しましょう。
老犬の夜泣き
老犬の夜泣きの多くは、認知症によるものです。
人間と同様犬も高齢化が進み、認知症を患う犬も増えてきています。
特に柴犬や日本犬の雑種に多くみられますが、全ての犬に認知症になる可能性があります。
通常犬の夜泣きでは「クゥーン」「ヒーン」「キャンキャン」と泣きますが、認知症になると犬は「ワン、ワン、ワン」と意味も無く単調に泣き続けます。
同時に、一方方向にくるくる回る旋回運動が見られたり、部屋の隅や狭い場所に入りこんで後退出来ずにいる場合もあります。
泣き終わると持続的にぼーっと立っていることもあります。
気を付けたいのが、飼い主さんが認知症だと判断していても、実際は体調不良や訴えたいことがある為に泣いているケースもあるということです。
定期的に健康診断を受け、病気がないかチェックしておきましょう。
犬の夜泣き対策
健康で体力のある子では、昼間のうちに十分に散歩をさせたり遊んで体力を消耗させることで夜疲れて深く眠るようになります。
昼間運動させておくとストレスの発散にもなるので、夜泣き以外の様々な問題行動に対しても効果が見られます。
高齢犬であれば、認知症にならないよう予防に努めましょう。
毎日同じ生活を繰り返したり、ぼーっと過ごしている時間が長いと認知症に陥りやすくなります。
適度な脳への刺激は、認知症の予防に繋がります。
散歩のコースを変えたり、わざと足場の良くない所を歩かせて注意力を働かせたり、体調が良ければ旅行に連れていくのも良いでしょう。
認知症の犬では、昼夜逆転してしまうことが良くあります。
朝からしっかり日光を浴びさせ、体内時計を整えましょう。
また、昼間の睡眠時間が長いと夜眠らなくなってしまうので、日中犬が寝ている様子を見たら、近くを通る度に声をかけたり身体を触って起こすようにしましょう。
犬の夜泣きをしつける
犬が夜泣きをした時、つい様子を見に行ったり声をかけてしまいがちですが、これはNGです。
夜泣きをすれば飼い主さんが来てくれる、と学習してしまいます。
たとえ犬を叱ったとしても、犬にとってみれば飼い主さんが来てくれた、自分に興味を持ってくれたという「ご褒美」になってしまいます。
1番良い方法は、少し冷たいようですが一貫して無視をすることです。
飼い主さんと犬との根比べになりますが、犬が夜泣きをしても飼い主さんは来てくれないとわかると、そのうち吠えても無駄だと理解して泣くことを辞めます。
但し認知症の場合の夜泣きでは原因が病気の為、しつける事は難しいと言えます。
薬やサプリメントで改善する場合があるので、動物病院に相談しましょう。
犬の夜泣きの薬・サプリメント
犬の認知症の治療に有効な薬は、残念ながらまだ開発されていません。
夜泣きの症状を抑えるために抗うつ剤や睡眠薬を使用する事はありますが、これらの中には犬の寿命を縮める薬もあるので慎重に使わなければいけません。
認知症の犬には、イワシやサバなどの青魚魚などに含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などの成分を摂取させることが効果的です。
DHAやEPAは必須脂肪酸で、体内で合成することが出来ないために食餌で補わなければなりません。
お薦めはメイベットDC(meiji Seikaファルマ株式会社)です。
栄養補助食品ではありますが、DHAやEPAが含まれており、早い子では1~2回与えた時点で夜泣きや徘徊などの改善がみられます。