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犬の粘膜便の原因
殆どの場合が大腸性の下痢です。
直腸が炎症を起こし腸の粘膜が剥がれ落ちることで、排便時に粘液が一緒に排出されドロドロとしたゼリー状の便になります。
便は出ずに粘液のみ排出することもあります。
大腸性の下痢を起こす原因には、
食餌の急変や異物の誤食によるものの他
細菌やウイルスの感染
鞭虫などの内部寄生虫の感染
炎症性腸疾患
悪性腺腫や腺癌
などの腫瘍があります。
また、
ペットホテルに預ける
知らない土地への旅行
来客などのストレス
が原因となることもあります。
犬の粘膜便が続く
一過性で便にある程度固さがあったり、原因が食餌やストレスによるものの疑いがあれば様子を見ることも可能ですが、2日以上粘膜便が続いたり、他に嘔吐などの症状を伴う場合には動物病院を受診しましょう。
粘膜便が続く場合には消化器系の腫瘍であったり、炎症性腸疾患の可能性もあります。
治療が遅れると、悪性腫瘍であれば転移の可能性もあり、炎症性腸疾患では重症化し治療が困難になる場合もあるため、早い対応が必要になります。
犬の粘膜便の対処方法
原因を特定し、その原因に合った対処を行う必要があります。
脂肪の多い食餌は粘膜便を排出する原因となる大腸炎を起こす要因となります。
また、食物繊維の少ない食餌は大腸炎の症状を更に悪化させます。
栄養バランスの良い食餌(総合栄養食)を与えることが大切ですが、症状が改善されなければ消化器の健康に配慮して作られた高繊維食や低脂肪食など、療法食への切り替えも検討する必要が出てくるかもしれません。
食餌を切り替える場合には必ず獣医さんに相談しましょう。
便が柔らかかったり下痢を伴う場合には、12~24時間絶食することで症状が改善することもあります。
脱水を起こさないよう水分を補給することも大切ですが、一気に水を飲むと更に下痢が酷くなる場合もあるので、量は加減して与えましょう。
ストレスが粘膜便の原因として疑われる場合にはストレスの原因を取り除き、散歩の時間十分に設けるなど生活環境を改善しましょう。
動物病院を受診し原因が判明している場合には、獣医さんの指示に従い適切な治療を受けることが大切です。
犬の粘膜便の薬
消化管の運動機能を改善する薬や下痢止め
整腸剤
粘膜の保護剤
整腸剤などの他
検便で細菌感染が確認できた場合は抗菌剤を使用します。
また、下痢に伴う脱水症状が見られるときは点滴投与を行う場合もあります。
寄生虫が確認されればその虫に対応した駆虫薬を投与し、悪性腫瘍があれば抗癌剤などを使用します。
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