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猫はマーキングいつからするの
猫のマーキングは、成熟期を迎えた時、つまり交尾が出来る時に始まります。
メス猫は、季節に左右されるため日照時間が長くなる2月~4月、6月~8月ごろが目安です。
オス猫は、生後5~6ケ月に精巣が発達し始めますが、メス猫と違い接触やフェロモンなどで誘発されるためメス猫のように発情期は決まっていないのが特徴です。
年齢はメス猫が生後4ケ月~6ケ月ごろ、オス猫は生後9ケ月~12ケ月ごろが基準となっています。
発情期をむかえた猫は、2~3週間おきに3日間ほどかけてマーキングをします。
交配相手に自分をアピールする、競争相手に自分の存在を示す行動でもありますが、不安や不満がたまった時もマーキングをするケースもあります。
気持ちを落ち着かせるためや、自分のテリトリーに入ってきた相手を侵入させないための行為です。
猫は新しい家族が増えた時、他の動物が増えた時など、環境変化に敏感ですので特に気をつけなければいけません。
特にオス猫のオシッコはメス猫の4倍臭いがきつく、オシッコが溜まっていると噴射量も多くなります。
また爪とぎ、体をスリスリとこする行為も臭いはありますが、強い臭いを発するのが「尿スプレー」といってオシッコをかける行為です。
猫のマーキングした臭いの消しかた
猫のオシッコの成分は、コーキシンと言う人間にはない大量のタンパク質が含まれています。
さらに、臭いの元となる硫黄を含むアミノ酸の一種フェリニンという成分が独特の臭いを放ちます。
残念ながら、コーキシンの抑制剤は現段階では発売されておらず開発途中です。
このため臭いを分解できる
・クエン酸・お酢
・塩素系漂白剤
・熱湯
などを用いて臭いをとる方法があります。
壁や床についたツンとした臭い消しに「お酢」「クエン酸」を使ってみましょう。
尿はアルカリ性のため、クエン酸などの酸性の洗剤を使うと臭いを中和できます。
カーテンなどの布製品には、塩素系漂白剤をつけ置きで洗うと効果があります。
ラグなど洗えない物は、臭いと同時に菌の増殖を防ぐために熱湯をかけて叩き拭きがオススメです。
猫のマーキングやめさせる方法・対策
子孫を望んでいなければ、マーキングを経験しない時期に去勢・不妊手術をするのが効果的でしょう。
猫のマーキングは、前の臭いが刺激となり決まった場所にする習性があります。
一度でもマーキングをしたら徹底的に臭いを消さなければ同じ場所でし続けます。
発情期に交尾をさせないのも猫にとってはストレスです。
生後6ケ月以上で体重が3キロを超えている場合が去勢・不妊手術の目安になります。
去勢・不妊手術をしていない猫のマーキングを、飼い主がコントロールすることは難しいと考えましょう。
また、猫は綺麗好きで自分のエサや飲み水がある場所ではマーキングをしません。
このため、マーキングをする場所にドライフードを置いてみるのも効果的です。
「猫よけスプレー」や「猫のフェロモン」などの対策グッズもありますが、猫が不安だと思うものを取り除いていくのが先決でしょう。
・コミュニケーションを多く取る
・トイレを綺麗にする
・トイレをマーキングをする場所に設置
・爪とぎを多めに設置する
などが挙げられます。
猫は昼間の明るい時間帯にマーキングをする習慣があるため、できるだけ日中に運度をさせて下さい。
猫がマーキングをしている時に叱るとストレスがたまり、ひどくなるケースもあります。
時に無視することも大切です。
猫のマーキングは去勢したらなくなるの?
メス猫95%、オス猫90%の確率でマーキングは治まります。
しかし、一度でもマーキングを経験した猫は、去勢後も治らないケースがあります。
体内に「男性ホルモン」が残っている場合は、去勢をしても癖が残るためと言われています。
出来るだけ早い段階で去勢・不妊手術を受けることが解決につながります。
また、自分の居場所がないなど不満がある場合は、室内環境の見直しが必要になってきます。
猫の欲求を満たす「狩り」を使った遊びでストレスを発散してあげましょう。
猫が爪とぎやスリスリをしている時は、気分が良い証拠です。
運動をさせることはもちろん、爪とぎの複数設置、猫の行動エリアを広げることも重要です。
自分の縄張りの確保のためにオシッコするマーキングですが、去勢後も頻繁に続くようであれば獣医師に相談をして対処しましょう。