猫の平均寿命・雑種猫の平均寿命・猫の寿命オスとメス・猫の平均寿命を人間に例えると・ギネス記録・寿命が近い猫の最後の症状

猫の平均寿命・種類ごと

猫を飼い始めるときに気になるのが寿命です。

どれくらい生きるかによって生涯に必要な飼育費用が変わってくるからです。

飼うと決めたからには、愛猫が天寿を全うするまで責任を持って面倒を見なければいけません。

・平均寿命
一般社団法人ペットフード協会は「平成29年度 全国犬猫飼育実態調査」を行いました。
それによると猫の平均寿命は15.33歳と直近の5年間で伸びています。
なお猫が暮らしているのが室内であるか屋外であるかによって、平均寿命には差があります。
室内で飼っている猫の平均で16.25歳まで生きることが分かりました。
一方で家の中と外を自由に行き来している猫は、平均で13.83歳まで生きることが分かりました。
近年では完全室内飼いが常識になっていますが、室内で飼っている猫のほうが長生きする傾向にあります。
また具体的な統計はありませんが、野良猫はさらに平均寿命が低く、5～10歳ほどと考えられています。
野良猫のほとんどは人間からエサを貰って生きていますが、多くが病気になっても治療が受けられないため平均寿命が低くなります。

・猫種ごとの平均寿命
猫の平均寿命は猫種ごとに違います。
純血種は雑種と比べると平均寿命がやや低い傾向にあります。
野生と比べて狭い範囲で交配が行われることで、免疫力が低いなど弱い猫が生まれやすくなるためです。
また血統を守ることで、その猫種固有の遺伝的な病気も受け継ぐことに繋がり、平均寿命をやや押し下げています。

雑種猫の平均寿命

雑種猫は14～15歳が平均寿命とされています。

猫全体の平均寿命とほとんど変わりません。

これは日本で飼育されている猫の約8割が雑種であるためです。

猫の寿命はオスとメスではどっちが長い？

オス猫は13.7歳、メス猫は14.8歳が平均寿命という調査結果があります。

メス猫がオス猫よりも長生きする傾向にあるのは発情期の影響です。

オス猫は発情期になると、ご飯も食べずにメス猫を求めて動き回るため体力を消耗します。

さらに他のオス猫との喧嘩で傷を負うリスクもあります。

とはいえ室内で飼育されている猫はそのようなことが起こりにくく、大きな差はないと考えられています。

また不妊去勢手術をしているかしていないかによっても変わります。

メス猫は妊娠と出産によって体力を大きく消耗します。

早いうちに不妊手術をしている猫のほうが長生きする傾向にあります。

一方のオス猫は去勢によって精巣疾患などの病気を防ぐことができます。

猫の平均寿命を人間に例えると

猫の15歳は人間で言えば76歳、13歳は68歳、10歳は56歳です。

日本人男性の平均寿命が81歳ですから、猫全体の平均寿命を人間の年齢に換算すると5歳程度低いだけで、大きな差はないことになります。

日本人と同じように猫の世界でも高齢化が進んでいることを示しています。これは室内飼いが増えたこと、猫の健康に配慮したキャットフードが普及したことが大きな理由です。

また外飼いの猫も人間の年齢で言えば70歳前後と、ある程度は長生きしていることが分かります。

猫の寿命・最長・ギネス記録

ギネス記録はアメリカ・テキサス州で飼われていた猫で、なんと驚くことに38歳と3日まで生きました。

人間で言えば120歳以上というとんでもない記録です。

既にギネスに登録されてから10年以上経っていますが、いまだにこれを超える年齢まで生きた猫は確認されていません。

寿命が近い猫はどのような最期の症状を見せるのか？

死期が近づいた猫は老衰によって1日の大半を寝て過ごします。

食事はほとんど摂ることができなくなり、介護食のような柔らかいフードと水を少しだけ口にする程度です。

持病によっては寝たきりになることもありますが、それまで健康だった猫は死の直前まである程度動くことができます。

よく死が近い猫はどこに居なくなると言われますが、ヨロヨロとした足取りでどこかへ行こうとします。

これはより安全な場所を求める本能によるものです。

飼い主さんは愛猫の死期が近づいたら目を離さないようにしてください。

そして愛猫が安心して天寿を全うできるように、そばで見守ってあげてください。