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子猫が噛む理由
子猫を抱っこすると手や腕を噛まれることがあります。
他にも立っているときや歩いてるときに足を噛まれることがあります。
また子猫同士のじゃれあいで相手を噛む光景を目にすることがあります。
なぜ子猫は人間や他の猫を噛みたがるのでしょうか?
子猫が人や他の猫を噛む行為は狩りのトレーニングと考えられています。
肉食動物である猫の祖先は、ネズミや小鳥を獲って生活していました。
なので人間からエサを貰っている現代の家猫にも狩猟本能が備わっています。
子猫は生後1ヶ月頃から母猫や兄弟猫とじゃれあって遊びますが、このときに相手の体を噛むことで狩りの仕方を覚えていきます。
子猫同士では時に激しい取っ組み合いになり、相手を力いっぱい噛んでしまうこともあります。
そうすると当然のことながら噛まれた猫は怒ります。それによってどれくらいの強さで噛んだら良いのか学んでいくのです。
とはいえ子猫にとって噛む対象は身近にあるものなら何でも構いません。
そのため飼い主さんなど身近な人間に噛みつくことがあります。
つまり大きくなったときにちゃんと狩りができるように、飼い主さんなどの身近な人間や、母猫や兄弟猫を相手に練習をしているのです。
子猫は何歳くらいまで噛んだりしますか
子猫が行う狩りのトレーニングは成長期が終わる1歳くらいまで続きます。
ただしこの期間に十分なトレーニングが積めないと、狩りの方法を覚えることができず、1歳になっても噛み癖が残ることがあります。
兄弟猫が居なかったり引き離されたりしたことでトレーニングの相手に恵まれなかった猫、人間に育てられた猫によく見られます。
子猫が噛むのをしつける方法
子猫は生後4ヶ月くらいになると乳歯から永久歯に生え変わります。
次第に鋭い牙となり噛む力も強くなるため、噛まれたときに「痛い!」と感じてしまいます。
噛み癖が残らないように子猫のうちからしつけを行いましょう。
その方法は主に以下の二つです。
・無視する
抱っこのときに手を噛まれたら無視しましょう。
何も反応しないことで子猫は興味をなくし、少しずつ噛む頻度が減っていきます。
・その場から立ち去る
立っているときや歩いてるときに噛まれたら、黙ってその場から立ち去ると効果的です。
そうすることで子猫は噛んでも遊んで貰えないことを学習し、つまらないと感じて繰り返さなくなります。
<しつけでやってはいけないこと>
子猫に噛まれるとつい「ダメ!」「コラッ!」と叱りたくなります。
しかし、噛むのは狩猟本能によるもので、叱られたからといって噛むのを止めることはありません。
子猫は「なぜ人を噛んではいけないのか」理解できないのです。叱ったり叩いたりすると、ただ恐怖を植えつけることになり子猫との関係を悪くしてしまいます。叱られることがストレスになると、余計に噛み癖が激しくなることがあります。
また大声を出したり大げさな反応をすると、「遊びに付き合ってくれる」と勘違いして、噛み癖が残ってしまいます。
子猫用の噛むおもちゃってどういうのがいいですか?
子猫は遊びによって狩りの方法を学習します。
飼い主さんが遊んであげることで、子猫は狩りのトレーニングを積むことができます。
ただし手で遊ばないようにしてください。
どうしても手に反応する場合は、ミトンや手袋をつけて遊びましょう。
子猫と遊ぶときは猫用のおもちゃを使います。
猫じゃらしや紐は反応が良く夢中になって遊ぶことで、狩猟本能を満たすことができます。
それでもなかなか噛むのを止めない猫にはぬいぐるみを使いましょう。
ぬいぐるみにじゃれつき好きなだけ噛むことで欲求を満たすことができます。