猫の健康管理

猫の口臭の原因・ケア・対策

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猫 口臭

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猫の口臭対策

猫の口臭い原因

・歯周病
歯に付着した食べかすが歯垢や歯石になり、歯肉炎を起こします。
歯肉の発赤や腫れ・歯肉からの出血・強い口臭・よだれを垂らす、食餌を食べにくそうにするなどの様子が見られるようになります。
症状が進行すると歯が抜けたり、歯の根元に膿が溜まる根尖周囲膿瘍になり食餌が摂れなくなることもあります。
歯周病の細菌が歯肉から血管に入り全身に運ばれ、腎臓や心臓に障害が起こることもあります。

・口内炎
猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスに感染している猫によく見られます。
歯肉の発赤や腫れが見られ口を痛がるようになりますが、悪化すると涎を垂らす・口の中がただれる・歯肉からの出血などが起こり、この状態が続くと脱水や栄養不良となり次第に衰弱します。

・腎不全
食餌で摂取したタンパク質が体内に吸収される過程でアンモニアが作られ、肝臓で尿素に合成されて腎臓から体外に排泄されます。
腎機能が低下すると尿素の排泄が阻害されるため体内に留まってしまいます。
すると身体や口からがきつい「アンモニア臭」が出るようになります。

・糖尿病
中度~重度の糖尿病では、体内にケトン体が作られるために、「ケトン臭」と呼ばれる口臭が出るようになります。ケトン臭は腐った柿のような甘酸っぱい臭いを特徴とします。
また、糖尿病を患っている猫は健常な猫と比較し口内に細菌が繁殖しやすい環境になるため、歯周病になりやすく口臭が出やすくなるとも言えます。

・胃腸や食道の病気
胃腸炎や食道炎により嘔吐や下痢の症状が見られるときも口臭が出ることがあります。
この場合の口臭の原因は水素ガスやメタンガスなどで、便や納豆のような臭いがします。
腸閉塞や巨大結腸症などが原因で腸の内容物が動かないために便の臭いがすることもあります。

猫の口臭ケア・対策

猫の口臭

口臭ケアの基本は歯磨きです。

毎日行うことが理想的ですが、2~3日に1回でも効果があります。

猫は歯磨きを嫌がる子が多いので、ブラシに美味しい味のついた歯磨き粉や缶詰めの汁を付けて少しずつ慣れさせましょう。

ブラシを嫌がる場合は無理をせず、ガーゼや歯磨きシートを使用しましょう。

指に巻きつけ水で湿らせ、歯の周りを拭き取るだけでも多少効果が得られます。

歯磨き効果のあるガムやおもちゃを与えたり、歯垢を落とす効果のある療養食を取り入れても良いでしょう。

ヒルズの「t/d」は歯垢の蓄積を軽減することが科学的に証明されています。

歯周病や口内炎になっている場合には、全身麻酔下で歯石や歯垢の除去、抜歯などが必要になる場合があります。

内科的治療としてはステロイドや消炎鎮痛剤、インターフェロンなどを投与します。

糖尿病や腎不全、胃腸炎なども口臭の原因となります。

糖尿病の発症には、肥満が大きく関係しています。

フードは起きっぱなしにせず時間を決めて与え、適度に運動させましょう。

腎臓病は15才以上の猫の30%が患うと言われており完全に防ぐことは困難かもしれませんが、塩分の多い食餌を控え水分を十分に摂取することが予防に繋がります。

胃腸炎の多くには食餌が関係しています。

フードの種類を急に変えたり、与え慣れないフードや人の食事を与えることは控えましょう。

 



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