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犬のジアルジア
犬のジアルジア症とは
ジアルジアと呼ばれる原虫の一種が犬の小腸に寄生し増殖する事により起こる病気で、主に下痢などの症状が出ます。
肉眼では確認できないくらい小さく、人間にも感染する人獣共通感染症です。
犬のジアルジアの消毒と薬について
一般的にメトロニダゾールやフェンベンダゾールという薬を処方されます。
投与期間を守り正しく投薬する事が重要になります。
嘔吐や低血糖等他の症状が起きている場合は、下痢止めや皮下点滴等その症状に応じた治療も施されます。
人獣共通感染症の為、犬に薬を飲ませたら大丈夫という訳ではありません。
治療途中の犬の便の取り扱いには注意し排泄後は早めに処理をします。
処理後は必ず手を洗うようにしましょう。特に小さな子供がいる家庭では汚染箇所の消毒をする等注意が必要です。
消毒は汚染された場所を熱湯消毒し、よく乾燥させます。
布やカーペットや家具など熱湯がかけれない場所は100℃に設定したスチームを1分間かける事も効果的です。
もし獣医に次亜塩素酸ナトリウム等薬品での消毒を指示された場合は、消毒後の薬品は綺麗にふき取り、犬の口に入らないように気を付けましょう。
また犬の被毛にも便が付着している場合、他の犬に感染する原因となる為、症状が落ち着いたらシャンプーで汚れを落としてあげる事も感染を防ぐ事にに効果的です。
犬のジアルジアの治療方法
内服薬の投薬による治療になります。
内服薬は獣医師に指示された投薬期間に確実に投薬する事が重要です。
嘔吐や低血糖の症状が出ている場合はその症状に応じた治療も施されます。
また、トリコモナス等他の原虫との混合感染を起こしている場合は同時に駆虫しなければなりません。
犬のジアルジア症は完治する?
獣医に処方された駆虫薬を投薬する事により駆虫する事が可能です。
さらにジアルジアはコクシジウム、トリコモナス同様顕微鏡でしか確認できない寄生虫ですが、ジアルジアは検出する専用のキットがある為、顕微鏡検査よりも正確に駆虫できたかどうかを調べる事ができます。
しかし、一度駆虫されたと診断されても二度と感染しない訳ではないので、検診目的の検便を定期的に行ったり、衛生面に気を付けた飼育環境を整える事が重要です。
また、糞便以外にも水たまりなどがジアルジアに汚染されている場合もあるので散歩中の飲水にも気をつけなければいけません。
動物なのでいつ発生してもおかしくないという認識を持つ事が早期発見や再感染防止に繋がります。