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猫のくしゃみと鼻水から考えられる原因
猫がくしゃみと鼻水が出てる原因
くしゃみと鼻水は猫の防衛反応の1つと言えます。
猫は鼻の中に入った異物を外に押しだすために、くしゃみと同時に鼻水を出すことが多いでしょう。
ほこりなどに反応している時は、一時的な症状ですので心配はありません。
鼻水が出る原因としては、
・猫風邪
・真菌
・寄生虫
・アレルギー性鼻炎
・副鼻腔炎
・腫瘍
などが挙げられます。
外を行き来している猫は、猫風邪といった感染症のリスクも高くなります。
鼻水の症状は猫の成長過程や環境により変わるため、飼い主は慢性的なものかを判断しなければいけません。
猫の鼻水が治らない
鼻水が止まらない原因として、ウイルスが体内に入り慢性化しているケースがあります。
猫が感染しやすいウイルスは、
・ヘルペスウイルス
・カリシウイルス
・クラミジア
と様々あります。
鼻水のほかに、くしゃみ、発熱、結膜炎などを起こします。
母子感染や、猫のくしゃみから発症し再発しやすいため、子猫からの予防が大切になってきます。
現在は、混合ワクチンがあるため接種するようにしましょう。
また、アレルギーが原因の場合は、アレルゲンの元となるノミ、ダニ、ハウスダスト、フードの見直しが必要でしょう。
猫の鼻水が臭い
鼻炎や、副鼻腔炎が悪化したと考えられます。
副鼻腔炎はウイルスや細菌が原因で鼻炎が長引き、粘り気のある鼻水や鼻血を出します。
悪化をすると鼻からの呼吸が難しくなるため蓄膿症になり、口を開ける仕草や寝ていることが多くなるでしょう。
鼻に細菌が増殖している場合は、悪化するとドロッとした膿がでて臭います。
蓄膿症になると鼻の内部洗浄や、鼻腔内を切開する外科手術をする必要があります。
7歳以上のシニア猫は、歯の病気にかかりやすく口臭と同じ臭いがあります。
歯の症状では、よだれや口臭もきつくなりますので目安にすると良いでしょう。
猫の鼻水に血が混じっている
クリプトコッカス症と言って、真菌が原因で慢性化している疑いもあるでしょう。
・元気がなくグッタリしている時
・食欲がない時
・水を飲まない時
は注意をして下さい。
空気感染が多く、抵抗力が弱い猫は発症しやすくなります。
抗真菌剤の投与が行われますが、真菌の場合は土の中や糞の中に病原菌がいるため予防が困難になります。
くしゃみにも血が混じっている場合は、副鼻腔内腫瘍を疑います。
呼吸時にピーピーと音が鳴り、くしゃみや鼻水に血液が混じるのが特徴です。
鼻筋まで腫れて、のっぺりとした顔に変形します。
人間と同じように抗がん剤治療や、放射線治療が行われます。
くしゃみに気がついたら早めに対応することや、ワクチン接種が効果的ですので早めに対策をしましょう。
猫に鼻水と目やにが出る理由
猫風邪と呼ばれる感染症が挙げられます。
体内にウイルスが侵入すると、水のような鼻水と目ヤニといった症状が現れます。
悪化してくると
・39度程度の発熱
・かわいたような咳
・目の充血
・口内炎や口が赤い
なども見られます。
猫風邪を発症した猫のくしゃみにより感染し、子猫や地域猫は慢性化しやすいでしょう。
猫同士の感染率が高いので、多頭飼いや外を自由に行き来している猫は注意してください。
潜伏期間は2~10日程度で、両目から涙を流す場合や黄色い目ヤニが出るようになります。
猫風邪は、ワクチン接種をすると軽度で症状を抑えられます。
ワクチンの種類は3種、5種、7種混合があります。
飼育している環境によってワクチンも異なるため獣医師に相談をしましょう。
猫風邪の治療薬はなく地域猫のほとんどか感染している現状です。
完全室内飼いを徹底し、ストレスの軽減や室内の温度の徹底など環境改善の対策をしましょう。
猫の鼻水の色別の症状
・さらさらで透明な鼻水の場合
アレルギー性鼻炎やウイルス性の疾患です。
季節性のものが多く1週間様子をみて色が変わってきたら注意します。
・黄色
体内に浸入した異物の残骸を追い出すため色が変わります。
鼻にウイルスが付着し、異物と戦ったために黄色の鼻水に変わります。
菌を洗い流すためですので、免疫機能の1つと考えます。
・緑色
猫の鼻の奥にある副鼻腔内に炎症やただれが起きた場合は緑色に変わります。
臭いや粘り気をふくんでくると命の危険性も高くなります。
体内に浸入した異物の死骸が増えている証ですが、伝染病の可能性もあり人に移る可能性もあります。
・赤色・ピンク色
ガンや鼻血が挙げられますが、シニア猫に多く高確率で腫瘍の場合が多いでしょう。
猫の鼻水におすすめの薬
鼻水が出ているからと言って人間用の薬を飲ませてはいけません。
猫専用の市販薬はありませんので注意しましょう。
例えば、猫風邪であれば動物病院で、その猫にあった薬を処方します。
・抗菌薬
・消炎剤
・点鼻薬
・抗ウイルス薬
などを適切に服用します。
腫瘍であればインターフェロン注射といった細胞の増殖を抑える薬を使います。
衰弱している場合は輸液や栄養補給の点滴をしながら様子をみます。
クラミジアの場合は抗生物質を用いますが、重傷の猫はステロイドを処方します。
また細菌の種類によっては、混合ワクチンで予防できるとは限りません。
飼い主は過度に心配せずに、通常通りの衛生管理を心がけてください。